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こういうものを見通せる目を持ちたい

テッサ・モーリス=スズキ『批判的想像力のために グローバル化時代の日本』(平凡社ライブラリー 781)
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=76_781

 2002/05に刊行されたものの再版。p71までとあとがき解説だけしかまだちゃんと読んでいませんが、いい本です。
 メモから、この本のよさを伝えるによい部分はないかなと目に付いたものを拾い上げると、例えば、

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―― しかし、二重国籍というと、たとえば日本では、戦争が起きた際、二重国籍者の忠誠の問題、といった言説が力を持つわけでしょう?
テッサ 所属と忠誠の問題をそんなに単純化してもよいのですか? たとえば、所属する国を愛するゆえに、その国家政策に反対してきた人たちが無数に存在するのは、歴史がよく示すところだと思います。だから、所属する国家と、その国家への忠誠というのは、別の問題なのではないでしょうか。
  p22
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 とか、

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 社会問題は個人的/国民的心理学に収斂するとするこのポピュラーなディスコースの位相がより明確になるのは、カウンセリング、精神療法、道徳教育、(強制的)奉仕活動等々の反復によってその問題は解決しうるとする、「若者問題」の議論においてである。ここで完全に見失っているのは、若年層の失業であり、仕事の持つ意味の変容であり、彼ら彼女らが生きる複合化したグローバルな社会政治秩序を理解させるための教育であり、かつその世界を変革していくために彼ら彼女らに力を与えるための試みではなかろうか。
  p51-52
<<
 
 とかでしょうか。
 処理の仕方や見渡し方が、とてもスマートな人だと思えます。
 

 
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Hikari Miito

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