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昨日のつづき 伊吹契『アリス・エクス・マキナ 3』

昨日、感情にまかせて書いた後、ベッドの中で考えた。
 
 群像劇。
 
 なにかいいものはないかと探して、攻殻機動隊の個別の十一人が思い当たる。
 あれぐらい、それぞれの立場や思惑が絡み合って緊迫しているなら、群像劇だと言っても、ある程度は納得してもらえるだろうと期待したい。
 
 ……まー、核ミサイルが登場しているにもかかわらず、のほほんとされていたら、それはそれで困る。
 
 で、緊迫。緊張でもいいですけど。
 攻殻の緊迫は心地よいそれで、不快なものではない。
 
 じゃあ、不快な緊張とはなにかとなると、いつも言っていることではあるものの、ベッドの中で呼び方をひらめいた私は、今日から、「スタジオジブリの2/3ポイント」と呼ぶことにしたい。とてもしたい。
 メイがいなくなるとか、キキが飛べなくなるとか、雫が両親と摩擦を起こすとか、千が銭婆婆のところへ行くとか、あの作品経過時間と状況。
 
 ただ、これは、私にとって不快だという話であって、それを飛び出して他の人を説得できるかというと、どうかな、無理だろうな、ということは、わかっているつもりです。
 
 スマキ(作者たる伊吹さんがツイッターでこの略称を提案、推奨していたと記憶しているので、使いましょう。いや、推奨はしていなかったかな…… 単にアリスと略すと、アリスという機械全体なのか、それとも作品なのかわからないですからね。)が、3巻全部使って群像劇を繰り広げていたら、たぶんそれはすごいものになっただろうと思うものの、でもそれは、スマキじゃないですよねとなります。
 
 だって、スマキは、ロザ並びにあきら、と冬治およびアリスの話だと思うからです。
 
 
 伊吹さんの次回作に期待しましょう。
 ……え、夏じゃなくて年内に変更ですか?
 待ちます。
  
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伊吹契『アリス・エクス・マキナ 3』

伊吹契『アリス・エクス・マキナ 3  愛惜のシンフォニア』星海社、2015
 
 ついさきほど読み終えた、できたての感想。
 
 はじめに。まったく作品とは関係のないことではあるのだけれど(さらには、会社内部がどうなっているか知らないけれど)、講談社本体とならともかく、星海社とは離れた方がいいと、わたくしは思います。
 
 ……そういう感情混じりで、はたして、妥当に読めているかどうか。
 不安だ。
 
 
  
 前置き。
 サイコロを振って奇数の目が出る確率。  1/2。
 3回サイコロを振って3回連続で奇数の目が出る確率。 1/2 * 1/2 * 1/2 = 1/8。12.5%。
 
 本題。
 最初に結論。最終巻である3巻は、終わるためだけの巻で、残念なことに、3回連続で奇数の目は出なかったと私の目にうつる。
 
 それは、裏に返せば、1巻と2巻とはよかったということで、3巻の途中から、たしか、響子博士が出てきたあたりから、ああこのパターンかとがっかりして気付く。思っていた以上に期待して読み始めていたと。
 
 思うに、私のレンズだと、ピントが合わないことが原因で、つまり、世間のアリスに対する批判を簡略にしたのはいいのだけれど、じゃあ、アリサやロザに対してしっかり取り組んであるか(朝倉冬治が、ではなく)となると、1,2巻ほどではない。というのが不満。
 
 (まだ、モモと冬治の後輩(名前を忘れてしまった。)とがちゃんと向き合っていると言えそう)
 
 それでは、みんなの群像劇(落馬表現みたいだ……)かとなると(シンフォニアですしね)、あちこちで動いているだけという域を抜けていない。
 
 それらがために、これからさきのことを想起させる終わり方が、効果をなしていない。
 
 ――だいたいは、そのようなことで、
 
 背中のかゆいところがかゆい、しかし、手が届かない以前に、五十肩で手が上がらない。
 
 というもどかしさ。
 
 
 蛇足。
 うぬら、このごにおよんでうそをつきおったな。
 

ありがちと言ってしまえばそれまでではあるけれど


 ワシーリー・グロスマン『システィーナの聖母 ワシーリー・グロスマン後期作品集』みすず書房、2015
 
  
 最初の一篇と解説だけしか読んでないので、あまり多くは書けませんが。ついでに、配列も、作中年代の昇順なので、狙いが定まっていない可能性もあります。
 
 ユダヤ人です。ソ連です。戦時中は従軍記者(だったかな)として人気でしたが、その後、例によって、作品原稿は没収されました。そういうワシーリー・グロスマンの作品集です。
 
 最初の一篇「燐」は、露文らしいというかなんというか、そんな気配がしました。
 思い出した頃に、また別のものを読んでみようと思います。 
   
           

良い本であった。


 『トマ・ピケティの新・資本論』
 
 ピケティ入門(やや高度ではあるかもしれないが)として使える上に、フランスの諸制度についても、日本との違いを含めて、必要な点を把握できる。

家庭教師、私塾……?

志村史夫『一流の研究者に求められる資質』牧野出版、2014
 
先日、友人と長話をしたときに、「もう、いっそのこと、三糸さんは私塾を開いたらいいんじゃないか?」というようなことを言われました。
 
わたしは、その空想を、「なにをばかなことを」と片付けはしませんし、むしろ、できれば、いつかはそうできるといいなぁと思っています。

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Hikari Miito

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